救済

救済

過去は、香り立つ、いまへ。




鉛のような感覚。

痛みも悲しみもなく、
ただ、もう。

惨めで消失してしまいたいと。


真夜中、
ひとり。

いつものように化粧を落として・・・。


真っ白な花の香り。
鏡に映った肌は、煌めいていて。
__________わたしはこんななのに。


その時、女であることを思い出しました。


あなたにもありますか?

そんな夜が。


女で生まれたことを呪いたくなって。
女であることで救われた夜が。


______あの香りを一生忘れることはない。



香りは大脳に直結し、深く深く記憶へと。


わたしの中の本能。
その触覚に宿る、香りでいまがあります。



あれは、

だれにも触れられない、宝石箱にいれて
心臓の隠し扉へしまっています。



あなたを呼び覚ますものはなに?



あなたの美しいはどこに?


女と男。
陰と陽。
地と天。

互いに引き合い、往来し、交感・交合する。

天地同根
天地往来
天地交合


波は、
いつかどこかでぶつかり、
また新しい波を拡げていく。


その時まで。己を信じて。


自らの美を
肌に映る細胞の中へ。


うっとりと誘う香りを潜ませて。


清い魔法をかけた夜を楽しんで。


では、また💙






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