記憶

記憶

ふと、

音が流れてきて

あの残り香を感じて

とまらない。

人が人に何かを伝える時って、切ない想いを閉じ込めてる。



人を想うことは苦しい。

なにを見つめてきて・・・

何も与えられない。わたしがくやしい。

わたしはその人にはなれない。

わかるだなんて嘘。

わかりたいだけで。


あとは

どうか、しあわせを。

どうか、感じていてほしいと

次に会う時まで健やかでって。



人間らしく生きている限り、こうやって苦しまなければならない。

無の境地　など・・・

宗教は素晴らしいかもしれない。

だけどわたしは、

わたしはずっと苦しいんじゃないかなと思う。

だって、何でも受け入れて大丈夫にはならなかった。

だから、人間だから。仕方ないなって。

今はこうしてる。

苦しいことで痛いことで辛いことで、すこしだけ嬉しくて楽しくて。

今の世の中は、情報に溢れていて、
みんなたくさんのことを吸収して、
必死で適応しようとしていて。

だけど、みなさんもそうかもしれない。
わたしも。
どんどん忘れていくの。
近頃は覚えられない。
覚えても何も残らない。
それでいいのです。

覚える必要がないの。
わたしは数年前からそのようで。
もはや情報を入れることが２時間ぐらいしか収納できない。

でも、それがこれからの時代です。
情報はいらない。
これからの時代、人間は情報を記憶するのではない。


記し、憶えておきたい

大切な想い。


それは
音となり、香りとなり、眼の奥に焼き付き、

決して消えない。


大丈夫。

人が紡いだ美しいものは残っていきます。

だれかの身体の中へ、子孫へ受け継がれる。



なんだか、とまらなくて。ごめんなさい。


では、また❤