灯台

灯台

描けなくなってた。

ティアラをつけたがる

せっかく手にしたツバサ

飛ぶ練習してんだ

遠くへ行かなきゃ

鷹のように


たのむから籠に入れないで

首輪付けて、脚に紐つけて、番号つけないで


おいで、こっちは安全だ、居心地いいだろう?

大丈夫、大人は嘘つかない

こうするには、こうしたほうがいいんだよ

みんなそうしてる、それがいい方法なんだよ。


次第に、ティアラは締め付けをきつくする


嫌だ!!

・・・叫んでた声が小さくなってくる・・・

・・・それでいいかも、そうしたほうがいいかも・・・

・・・どうしよう、・・・わからない・・・

・・・、・・・・・・、・・・・・・・・。



大丈夫だよ。ナカヨクしよう。

大丈夫だよ。言う通りにしてみてごらん。


・・・。


安心は人を縛る。

安心は進化を鈍化させる。

安定は衰退を受け入れること。



わたしは

遥かかなた

届かない 

遠くを見渡せる

灯台にいたい。


だれも、気持ちなんてわかってくれなくていい。

一人 ひとり 独り 。



来る日も来る日も、

安全なのに不安な崖の上にいるの

波の満ち引き、荒れる底を聴きながら

静まり返った水面を眺めながら

そうやって ひとり灯す。


だれかが助けてって言ってきた時のために。

だれかが道が見えないって迷う時のために。



だれにわかる?

だれに?

それでいいの。


ただ、そこにいることを大切な人には知っていてほしい。

ひとりでいるって。

いつかの時、

一点の灯りが消えた瞬間をみていてほしい。


仲間がほしい。

別の星になる人間と共に見つめていたい、感じていたい。


それだけ。

わたしが本当に望むのは。


ひとりでいたい。


会いましょう。

必要な時に。


哀しみは受け入れるから。




では、また❤

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